350年超の歴史を刻む酒蔵が伝統製法に立ち返り
富士山の仕込水と最高の酒米で醸す、
シンプルだが贅を極めた日本酒「旦」。
「日の出」「はじまり」の意を名に込め、
夜明けを照らす太陽のような、神々しい晴れの酒。
純粋に美味い食中酒として最高の日本酒づくりに没頭すること。

それが「旦」の神髄

仕込み水は、富士の御前水

「旦」の酒蔵、笹一酒造は山梨県大月市笹子町に所在する。かつては甲州街道の最難関、笹子峠の宿場町として栄えた、東京都心から約80kmほどの関東大都市圏に位置する。この地には霊峰富士を起点とした地下水が流れており、酒の元となる仕込み水は富士山に降り積もる雪解け水が地下の不透水層の間で、何十年もの歳月をかけて濾過された澄み切った水。ここに酒蔵があるのは、この仕込み水が日本最高の銘水の為。その昔、水飛脚が江戸城でお茶会をする際に運んでいたとの記述もあり、また、明治天皇が京都にご行幸の際に携行する水として選ばれた「御前水」と呼ばれる由緒正しい仕込み水である。その銘水で仕込むことで、全国最高の酒米の特徴を活かした醸造に力を入れることができる。

「旦」の醸造理念

「旦」の特徴は日本酒の70%を構成する水の良さが生きた柔らかい飲み口と、米の旨さが光った力強い味わい。最高の水に応えるため原料米にも徹底的にこだわり、全国の最高の酒米を使用し酒を醸している。自然の恵みをじっくりと低温発酵させ、香りと味わいの調和を何より重視した広がりのある吟醸香、ピュアで優しい酸味と甘み・旨みのバランスの取れた日本酒を醸造することが「旦」の目指す王道の酒造り。そのため、素材の良さを余すことなく引出す伝統的な酵母、乳酸菌の働きを極限まで活かす純米や山廃仕込みを中心に、できる限り水と米の純粋な味の表現を念頭に置いている。香りと味わいの調和を重視し、特定の料理を意識しない究極の食中酒と日本酒の最高峰を目指すのが「旦」の醸造理念。

「旦」と季節

「旦」は食との関係を何よりも重視し、個性を全面に出すのではなく、飲料としての日本酒を考えた上で味わいを決定している。つまりそれは季節の旬の様々な和食料理、洋食料理などと愉しめる食中酒を意味している。「旦」も旬の料理と同じく、その時々の季節に最適と思われる酒を醸している。一年を通して変わらぬ製品を提供するのではなく、それぞれの季節に最適で上質な品を届ける。日本文化に根ざす合理的な考え方ではないだろうか。しかし全ての酒に「旦」らしさが貫かれる。非常に繊細、緻密で丁寧な酒造りが要求されるが、それが「旦」を「旦」たらしめる所以である。これからも先人より受け継いだ、研ぎ澄まされた伝統や文化を守り伝え、正統ながら新しいラクシャリーな日本酒を造り続けることに尽力していく。

「旦」の酒蔵笹一酒造の歴史

「旦」は笹一酒造株式会社が世界に誇る日本酒ブランド。その笹一酒造は三百五十年を越す歴史を持つ酒蔵で、寛文元年(1661年)の花田屋創業に始まる。初代蔵元である天野久が大正8年(1919年)に笹一酒造と改名、統合。その名「笹一」の「笹」は酒を意味し、「一」は酒の日本一を目指すという思いを込めて命名される。時代の流れにともない、大量生産方式の設備を導入した酒造りを行っていたが、2013年酒造年度を最後にそれらを全廃し、日本酒の伝統製法である、麹作りと酒母工程を手作りに戻し、新ブランド「旦」が富士山から昇る日の出の如く登場。奇しくも初代蔵元が命名した「笹一」と同じ想いがブランド名となる。また笹一酒造は日本酒の酒蔵であると同時に日本ワインを醸造するワイナリーでもある。様々な酒の生産知識と生産技術をも持ち合わせた歴史ある酒蔵で醸される「旦」は笹一酒造の新たな歴史の「はじまり」のお酒である。

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